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3月11日から地球は変わってしまった

「3月11日から地球は変わってしまった」ーこれは、6月14日のTBSラジオ「ニュース探求ラジオ・DIG」での小出裕章助教(京大原子炉実験所)の発言です。番組ナビの神保哲生氏とのやり取りの中で出たものです。

「3月11日から地球は変わってしまった」-福島の原発事故は、それくらいのレベルで捉えておく必要があるのではないでしょうか。これは、人類の歴史の変わり目であるばかりでなく、地球規模での生態系の歴史そのものを変えてしまうかもしれません。私たちはすでに「地球」にも「未来」にも取り返しが付かないことをしてしまいました。私たちは既にいちど敗北しています。この現実を踏まえて「未来」を見据えていかなければなりません。

6月20日付け毎日新聞「風知草」(山田孝男)に小出助教のメッセージが紹介されています。
「東京電力の発表を見る限り、福島原発の原子炉は、ドロドロに溶けた核燃料が、圧力鍋のような容器の底を破ってコンクリートの土台にめり込み、地下へ沈みつつある。一刻も早く周辺の土中深く壁をめぐらせて地下ダムを築き、放射性物質に汚染された地下水の海洋流出を食い止めねばならない」

これも現時点では仮説の一つです。小出助教は他の研究者に比べて、悲観的なメッセージを出し続けました。彼の主張を聞くと暗澹たる気分に陥ります。しかし、無為に楽観論にすがろうとするよりも、やや深刻に受け止めておいた方が危機に対応しやすいということを、私たちはこの三ヶ月間で学んでいます。行政は事態を深刻に受け止めるべきです。

ここで使っている「未来」という言葉は、いまの乳幼児、小学生、中学生、そして、これから生まれ来る人々を含意しています。いま区内のあちこちで、区民が自主的に「未来」を守ろうと集り、話し合い、行動しています。

by ombudsnakano | 2011-06-20 15:36 | つぶやき  

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