監査委員による補足意見

今回の監査結果の結論の後に、「意見」として補足的記述が附してありました。その中で意義があると思われる文章を転記します。

「奥田けんじ区議会議員の回答文にあるが、「ナカノクエスト」がゲームを模した政治家の成長物語であるとすれば、政務調査費を以って、その作成費150万円全額の支出にあてることは、議会活動としての広報なのか、議員個人のPR活動なのか判然としないものが残るなど、市民感覚からの隔たりも大きいのではないか。
 他の地方議会では、広報・広聴活動とそれ以外の活動の区分は難しいことから、経費の按分や政務調査費による支出の上限額設定等のルールを設けているところもある。区議会におかれても、政務調査費のより適切・効果的な活用のためのルールづくりを検討するなどの取り組みを期待したい


「区議会におかれても、政務調査費のより適切・効果的な活用のためのルールづくりを検討するなどの取り組みを期待したい」という補足意見に対して、私たちは以下の二通りの意見・感想を持ちます。
①議会は、この監査委員の意見を真摯に受け止め、政調費のより適切なルールづくりに前向きに取り組んでいただきたい。
②しかし、「期待したい」という柔らかい進言ていどで、当事者たちが自浄能力を発揮することが有りえるだろうか。

いずれにせよゲームサイトへの政調費150万円の支出は、請求は却下されたものの、現行の監査制度の枠組みの下ですら、「市民感覚からの隔たりも大きいのではないか」と付言さざるを得ない内容であるということは、言えるのではないでしょうか。
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by ombudsnakano | 2011-07-13 16:24 | 政務調査費  

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