カテゴリ:市民オンブズマンとは?( 4 )

 

どう活動してきたか

 毎月第2木曜日に打ち合わせ会、第4木曜日に勉強会を持ち、裁判ニュースを発行。その発行時期はだんだん早くなり、ニュース作成の協力者も生まれ、終盤では公判のあとすぐに発行できる様になりました。現在8号まで発行。部数は平均1000部。
 これを中野区役所前や中野駅北口などで配布したり、掲示板「区民の広場」に貼ったりしましたが、不規則で地域差も出ています。人手の足りないときは、会員でなく裁判のこともよく知らない人にまで助っ人してもらいました。
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by ombudsnakano | 2007-02-08 23:12 | 市民オンブズマンとは?  

今回の行政訴訟について

一昨年4月25日の初公判以来、合計12回の公判。
 開廷して、すぐに裁判長「……の書面は読みましたね。ハイ、では次回をいつにするか決めましょう」となります。1回あたり6〜7分間の法廷。住民側・区側双方の主張点は書面で出しており、それを見ないと何もわからない裁判方式です。
 当初は原告2人による本人訴訟でしたが、その後、10人が共同参加人として加わり、同時に代理人を八坂弁護士に、さらに原告代理人を弓仲弁護士に引き受けていただき、安心しました。
 区側に資料提出を数回要求しても出さなかったのですが、裁判所命令でやっと出された懲戒分限委員会などの資料によって、区側主張の嘘が崩れ、事件隠し工作のあったこともはっきりしてきました。終盤にきた公判での証人審問を期待したのですが、裁判長から「その必要はない」と言われて驚きました。しかし、判決を聞いて納得。
 判決内容は[120パーセント勝利]といえるかもしれません。ただし判決は、区長の監督責任を問うところまでは踏み込みませんでした。それでも、判決で「請求を怠ることは違法」とまで述べたのは、間接的に「上告しても賠償義務は変わらないから、早く返還させなさい」と示唆して、促しているのではないでしょうか。だから厳しく重い判決ではないのか、と思います。
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by ombudsnakano | 2007-02-08 23:08 | 市民オンブズマンとは?  

市民オンブズの全国大会に参加して

 2005年2月に設立総会を持ってから今まで、会の活動は、不正打刻・不正給与支給事件の行政訴訟に集中してきました。その間、2005年9月と2006年9月の2回、全国市民オンブズマン連絡会議の主催する大会に参加し「民主主義の基本は情報公開にある」ことと、都道府県議会がオール与党化しているこの時代には市民オンブズの役割は大きいことを痛感しました。
 一昨年の別府大会には会から4人参加。昨年の福岡大会には1人だけ参加。2度の参加でわかったことは、時間厳守の運営で予定の時刻にきちんと始まり、終わりも予定の時刻にちゃんと閉じる集会でした。午前も午後も途中に1回休憩があるだけ、それでも熱心に聞き、討論しているのです。一昨年は現職警察官も登場しました。見通しの明るい報告でも先の見えないような報告でも、発言者がみな優しい目をしていたのがとても印象的でした。
 昨年の大会では、元宮城県知事浅野さんの「つまらないようなところに真実があるのだから、勇気を持って隅をつついて掃除して欲しい」という発言と、「一見透明に見える行政運営が実態は巧妙な情報操作や隠蔽工作をしている例もある。……情報公開とは行政が公開したい情報を公開することではなく、公開をいやがる情報をどこまで公開するかという問題なのだ」という新海聡弁護士の指摘が印象に残りました。
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by ombudsnakano | 2007-02-08 01:09 | 市民オンブズマンとは?  

市民オンブズマンへの質問に答えます

「市民オンブズパーソン中野」共同代表
しいの木法律事務所 弁護士 八坂玄功

出勤偽装問題での田中大輔区長の説明に
「納得できない」「何かおかしい」と直感した区民の執念から、
「市民オンブズパーソン中野」が生まれました。
市民オンブズマン活動への疑問にお答えします。




「オンブズマン活動は自分には関係なさそう」
「お金も時間も余裕のある人の活動で、一般庶民が参加できる活動ではない?」


 いいえ、違います。市民オンブズパーソン・中野に参加しているのは、みんな普通の人です。みんなで力をあわせ、知恵を絞り、苦しい中からお金も少しずつ出し合って活動しています。
 主権者であるわたしたちにとって、オンブズマンの活動は必要です。
 民主主義・住民自治の本質は、「治者と被治者の自同性」(住民自身が税金の額や使い道を決めたり、相矛盾する利害の調整を行うなど、自ら統治すること)です。地方自治には、選挙による間接民主制だけでなく、民主主義の前提となる情報公開制度、住民自身が直接民主主義的に税金の使い道などを監督できる住民訴訟制度があります。市民オンブズパーソン・中野の勝訴した裁判も、住民訴訟と情報公開制度を活用したものです。
 市民オンブズパーソン・中野に参加する資格は、唯一、主権者として行動しようとする人(そのような意味で「市民」といいます)であることです。国籍、肌の色、支持政党、信仰、年齢、財力、学歴等々の別は、全く問題になりません。


情報公開や住民訴訟を自己目的化しても意味がないのでは?

 私は、次のような方向でオンブズマン活動を発展させたいと考えています(私個人の意見です)。
 いま、日本社会においては、新自由主義の思想と政策が支配的な地位を確立しています。新自由主義とは、古典的な「国家からの自由」「市場における競争の自由」「消極的自由」のみに価値を認め、市場への国家の介入や福祉政策などの「積極的自由」「生存権的自由」を敵視する思想と政策です。日本における新自由主義の思想と政策は、臨調行革路線による「受益者負担主義」の頃を経て、1990年代以降は福祉政策だけでなく開発主義的な保守派をも攻撃する「構造改革」路線として成長し、現在では、支配的な地位を確立するに至りました。
 いま、中野区も田中大輔区長のもと、「自立」「自己責任」「市場原理」という新自由主義的なキーワードを指針として運営されようとしています。
「自立」「自己責任」「市場原理」を掲げて区民に厳しい行革・リストラをすすめる区政が、身内の幹部職員にはいかに甘いものであったかを明らかにしたのが、市民オンブズパーソン・中野の最初の取り組みでした。
 私たちが、福祉政策の後退を阻止し、前進を実現するためには、「自立」「自己責任」「市場原理」というドグマ(教条)とたたかうことが必要です。これは、福祉関係者だけでなく、従来の保守派の人を含めて、新自由主義の思想と政策によって攻撃されている全ての人が共同して取り組むことのできる課題です。
 市民オンブズパーソン・中野の活動が、そうした方向でさらに発展するよう、今後も努力していきたいと思っています。

[NPO中野ふくし倶楽部通信]より転載  NPO中野ふくし倶楽部
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by ombudsnakano | 2007-02-03 21:32 | 市民オンブズマンとは?