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♪♪♪ 傍聴に来た猫の話 ♪♪♪

2月6日、第1回目控訴審の後、春のような陽気の日比谷公園で、小さなボストンバックから子猫がチョンと顔を覗かせました。
「あら、どうしたの?」とバックの持ち主の弁護士さんに聞きました。
すると、弁護士さんが言いました。
「ある家でこっそり飼われていたんだけれど、奥さんにそれが分かってしまい、今は無宿者になる寸前なのです。かわいそうだから、新しい住まいが見つかるまで、私が保護者になってつれて歩いているんです。誰か飼い主になってくれる人いませんか。生後7ヶ月です」
子猫は、自分を取り囲んだ大人たちを不思議そうに見回していましたが、ニャンとも言いませんでした。とてもおとなしそうな猫です。目鼻立ちの整った賢そうな猫です。
このままボストンバックに何日もというわけには行きません。どなたか、飼ってくださいませんか!連絡は、市民オンブズ Tel 03-3384−5626まで。
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by ombudsnakano | 2007-02-24 17:04  

裁判ニュース   No.11 2007.2/10号

出勤偽装事件関係者
(前総務部長・当時総務課長・当時人事担当課長)
陳述書を提出


[この三人の陳述書は何を述べていたか]

前者2人は4年前、部長級参事の無断欠勤当時、欠勤参事の病状がどれほど悪かったか、そしていかに欠勤参事の病状に自分が気を使ったかを、述べていた。しかし、欠勤参事の容態を詳しく書けば書くほど、その前年11月になぜ復職させたのかという問題が出てくることになってしまう。

[部長は妻を見舞いに行かせていた]
◆前総務部長の陳述で特に注目したのは、多忙で見舞いに行けない自分の代わりに、体調を壊して入院した欠勤参事の妻の見舞いに、自分の妻を行かせたと述べている点だ。上役が妻を部下の妻の病院に見舞いに行かせるというのは、よほどの関係ができていたのだ。そのことがよく分かった。
問題は、それだけだったことにある。私人のレベルでは妻を見舞いに行かせながら、公人としては、すべきことをしていなかった。だから、公的なレベルでのことは何も書けなかった。つまり、前総務部長は、公私混同どころか、公より私に重きを置いてしまったのだ。
総務部長としての公的な仕事といえば、出勤簿管理の指導。監督責任者として、まずなによりも総務課長に対して、誰か職員をすぐに欠勤参事の所へ派遣させるよう指示すること、これをまったくしていなかったことが浮き出てきた。

[管理職や主だった係長に緘口令]
◆当時の総務課長の陳述では、課長の不可解な行為の謎が解けそうな話が出ている。
例の参事が前年の休職処分から11月に復職するとき、総務部内の管理職や主だった係長に、口外しないよう念を押して病状を説明し、「復帰の受け入れに注意を払って欲しい」と要請したというのだ。
「復帰の受け入れに注意を」要請したのは当然のことだが、なぜ「管理職や主だった係長」だったのだろうか。なぜ一般職員をはずしたのだろうか。こういうやり方をしていたから、無断欠勤の始まった時総務課の職員を欠勤参事のところへ派遣できなかったのだろう。
もう一つは「口外しないよう念を押し」てから話したというところだ。病状を口外しないようにするには欠勤参事のことを話題にしないことが何よりだ。やがては、見ても見ないということになってゆく。だから、2週間経ても、一ヶ月経ても身代わり打刻が見守られ、そして無打刻状態が半月間見逃されるという土壌になったのだろう。身代わり打刻課長の後任者が、無打刻の発見される4月中旬まで、何もしていなかったのも、汚染された土壌があったからだったのだろう。

[例外的処理を課長単独で決めた?]
◆当時の人事担当課長は、長引いた無断欠勤の後始末にどのような方策があるか探ってみて、結局は、例外的処理を任命権者の判断でするほかないとの見解にたどりつくまでを、述べていた。
このような「例外的」処理(前年度に遡及させての処理)を、一課長だけの判断でするものだろうか。シンジラレナアイ! トップの事前了解ナシに、起案したとすれば、そのことがまた異常ではないか。
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by ombudsnakano | 2007-02-24 16:06 | 裁判ニュース  

裁判ニュース   No.10 2007.2/10号

西田裁判長、区側に座席配置図の提出を要求
裁判のテンポ早い
今後どう進行するか注目



◇さる2月6日(火)、東京高裁824番法廷で第1回控訴審が◇
◇開かれました。裁判長は、住民側が「参事を課長待遇とした判◇
◇決は誤りで、正しくは部長待遇」と控訴した点の是非を区側に◇
◇質し、その後「住民側陳述書がよくできている」と評価しまし◇
◇た。次回は4月17日(火)午後3時半から同じく824番法◇
◇廷で開くことになりました。次回に注目されるのは証人審問の◇
◇日取りを設定するかどうかです。一審と同じように審問なしに◇
◇次回で結審となる可能性も出てきました。◇



 春のように暖かだった2月6日(火)午前11時半から東京高裁824号法廷で控訴審第一回が開かれました。
 開廷してすぐ、提出されている一審原告・共同参加人側(住民)と一審被告側(区長)双方の文書を確認して、50歳半ばらしい裁判長は、てきぱきと控訴内容の確認に入りました。
 裁判長「一審原告・共同参加人側の控訴は、参事が課長待遇ではなく部長待遇だということだけですね」こちらの弁護人立ち上がって「ハイ、その通りです」というと、今度は区側の席を向いて裁判長「参事は部長級ですね」区側弁護人座ったまま「ハイ、認めます」裁判長「では次回に区側の控訴内容の審議に進みましょう。区側は、当時の総務部の部長や参事の座席配置図を出してください」この裁判長、一審で出された資料にもう目を通しているようです。 座席配置図は、住民側がたびたび出すように求めたのに、拒否されていたもの。裁判長は「それは状況判断に必要ですから出してください」と念を押しました。そして「昨日、住民側から(区側控訴理由書に対する)答弁書と共同参加人の大畑さんの陳述書が出ました。大畑さんの陳述書は内容が分かりやすく、よくできています。原告の遠山さんの陳述書も本日出ましたから、これらについての答弁書なり反論書なりを用意してください。では次回を決めましょう」ということになって、日程調整の結果、4月17日と決まりました。
 次回は、区側からどのような答弁・反論が出てくるか楽しみですが、せめて整合性のあるものを期待しましょう。



●出勤偽装事件とは何か?

事件が中野区役所で起きたのは足掛け4年前。平成16年2月16日から幹部職員の無断欠勤が始まったので,当時の総務課長が総務部長と協議し、その欠勤した幹部職員のカードを使って、出勤と打刻していた事件。◆同年4月14日になって、その幹部職員の部分が4月2日から無打刻になっているのが発見され、無断欠勤と不正支給が明るみに出た。区当局は「事務処理の便宜上2月に遡及して例外的に処理」した形を作り、出勤偽装の関係者を処分。同年6月9日、区議会総務委員会に報告した。同月11日読売紙朝刊がこれを報道、世間に知られた。◆この事件に疑問を持った住民有志で区長に質問状を出したり区長との懇談も重ねたりしたが、納得できず、監査請求。その結果は、住民の指摘を認め、払いすぎた給与を返還させる措置をとるべしとの勧告が出るも、区長はその必要なしとした。そこで、やむなく監査請求した住民が行政訴訟を起した。◆東京地裁でその裁判が一昨年4月に始まり昨年9月結審。11月2日、東京地裁は、区長に責任はないとした以外は、住民側の主張を認め、遡及措置無効、払いすぎ給与の返還を指示する判決が出た。その審議の過程で、事件が実は総務部幹部層の馴れ合い関係の中で発生した不正給与支給事件だったことが明らかになった。◆原告・被告とも東京高裁に控訴し、本年2月6日に第1回控訴審が開かれた。



区側控訴は[証人審問しなかった1審への不満]からか
●区側控訴理由書への反論(要約)を以下に紹介します

一審が十分に主張させず無断欠勤と認定したのは誤りとする、区側の主張について
 (1)地裁での審議不十分だったとする区側は、裁判所が一審でこの訴訟をどう指揮してきたかや住民側と区側との間でされた主張立証の経過を無視し、時期はずれの主張をしている。
住民側は、N参事の欠勤が無断欠勤であることを重要な争点として文書提出命令を出すよう申し立て、これに対して区側は必要ないと言い、一審の裁判所は一部分の文書提出を命じたという経過があった。このように、N参事の欠勤が無断欠勤であるか否かが早い段階から重要な争点になっていたのは明らかだ。区側はそれを知りながら積極的な主張をしなかった。事実を無視した非難を一審の裁判所に加え、自己の主張を正当化しようとしている。時期遅れの攻撃防御法だ。却下されるべきだ。
 (2) 区側の主張する点は、N参事から当時の総務課長に電話連絡があったから無断欠勤ではないということのようだ。しかし、休暇などの申請は文書によらなければならないこと、連絡があったことを示す証拠が存在していないことは、一審が認定したとおりだ。
また、当時の総務課長の陳述書の述べるような、出勤できそうにないという電話連絡が仮にもあったのだとすれば、それにもかかわらず当時の総務課長がN参事の出勤しているように出勤簿を偽装し、出勤しているものとして給与を支給し続けたという行動を、当時の総務課長がした合理的な説明はつかない。無断欠勤とした一審の判断は正当だ。(続く)

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by ombudsnakano | 2007-02-17 17:36 | 裁判ニュース  

どう活動してきたか

 毎月第2木曜日に打ち合わせ会、第4木曜日に勉強会を持ち、裁判ニュースを発行。その発行時期はだんだん早くなり、ニュース作成の協力者も生まれ、終盤では公判のあとすぐに発行できる様になりました。現在8号まで発行。部数は平均1000部。
 これを中野区役所前や中野駅北口などで配布したり、掲示板「区民の広場」に貼ったりしましたが、不規則で地域差も出ています。人手の足りないときは、会員でなく裁判のこともよく知らない人にまで助っ人してもらいました。
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by ombudsnakano | 2007-02-08 23:12 | 市民オンブズマンとは?  

今回の行政訴訟について

一昨年4月25日の初公判以来、合計12回の公判。
 開廷して、すぐに裁判長「……の書面は読みましたね。ハイ、では次回をいつにするか決めましょう」となります。1回あたり6〜7分間の法廷。住民側・区側双方の主張点は書面で出しており、それを見ないと何もわからない裁判方式です。
 当初は原告2人による本人訴訟でしたが、その後、10人が共同参加人として加わり、同時に代理人を八坂弁護士に、さらに原告代理人を弓仲弁護士に引き受けていただき、安心しました。
 区側に資料提出を数回要求しても出さなかったのですが、裁判所命令でやっと出された懲戒分限委員会などの資料によって、区側主張の嘘が崩れ、事件隠し工作のあったこともはっきりしてきました。終盤にきた公判での証人審問を期待したのですが、裁判長から「その必要はない」と言われて驚きました。しかし、判決を聞いて納得。
 判決内容は[120パーセント勝利]といえるかもしれません。ただし判決は、区長の監督責任を問うところまでは踏み込みませんでした。それでも、判決で「請求を怠ることは違法」とまで述べたのは、間接的に「上告しても賠償義務は変わらないから、早く返還させなさい」と示唆して、促しているのではないでしょうか。だから厳しく重い判決ではないのか、と思います。
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by ombudsnakano | 2007-02-08 23:08 | 市民オンブズマンとは?  

市民オンブズの全国大会に参加して

 2005年2月に設立総会を持ってから今まで、会の活動は、不正打刻・不正給与支給事件の行政訴訟に集中してきました。その間、2005年9月と2006年9月の2回、全国市民オンブズマン連絡会議の主催する大会に参加し「民主主義の基本は情報公開にある」ことと、都道府県議会がオール与党化しているこの時代には市民オンブズの役割は大きいことを痛感しました。
 一昨年の別府大会には会から4人参加。昨年の福岡大会には1人だけ参加。2度の参加でわかったことは、時間厳守の運営で予定の時刻にきちんと始まり、終わりも予定の時刻にちゃんと閉じる集会でした。午前も午後も途中に1回休憩があるだけ、それでも熱心に聞き、討論しているのです。一昨年は現職警察官も登場しました。見通しの明るい報告でも先の見えないような報告でも、発言者がみな優しい目をしていたのがとても印象的でした。
 昨年の大会では、元宮城県知事浅野さんの「つまらないようなところに真実があるのだから、勇気を持って隅をつついて掃除して欲しい」という発言と、「一見透明に見える行政運営が実態は巧妙な情報操作や隠蔽工作をしている例もある。……情報公開とは行政が公開したい情報を公開することではなく、公開をいやがる情報をどこまで公開するかという問題なのだ」という新海聡弁護士の指摘が印象に残りました。
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by ombudsnakano | 2007-02-08 01:09 | 市民オンブズマンとは?  

出勤偽装事件の控訴審第1回公判の日程です

 東京高裁2月6日(火)午前11時30分から824号法廷で開かれます。
  地裁での経験からすると、開廷しても、ものの数分で終了ということになりそうですので、傍聴できる方は定刻より前に、余裕を持っておいでください。結審までどのくらいかかるのか分かりませんが、今後もよろしくご支援ください。
 市民オンブズ中野は、一昨年結成以来、中野区幹部の出勤偽装事件に集中して取り組んできました。K大跡地問題やサンプラ払い下げ問題をはじめ、区行政をめぐる諸問題にも注目していますが、現状では残念ながらそれらに手を広げる余裕がありません。中野区政・行政のありように関心をお持ちの方は、ぜひご協力ください。


東京高等裁判所:東京都千代田区霞が関1-1-4
       (最寄り駅:丸ノ内線・日比谷線霞ヶ関駅)
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by ombudsnakano | 2007-02-04 14:28 | ご案内  

市民オンブズマンへの質問に答えます

「市民オンブズパーソン中野」共同代表
しいの木法律事務所 弁護士 八坂玄功

出勤偽装問題での田中大輔区長の説明に
「納得できない」「何かおかしい」と直感した区民の執念から、
「市民オンブズパーソン中野」が生まれました。
市民オンブズマン活動への疑問にお答えします。




「オンブズマン活動は自分には関係なさそう」
「お金も時間も余裕のある人の活動で、一般庶民が参加できる活動ではない?」


 いいえ、違います。市民オンブズパーソン・中野に参加しているのは、みんな普通の人です。みんなで力をあわせ、知恵を絞り、苦しい中からお金も少しずつ出し合って活動しています。
 主権者であるわたしたちにとって、オンブズマンの活動は必要です。
 民主主義・住民自治の本質は、「治者と被治者の自同性」(住民自身が税金の額や使い道を決めたり、相矛盾する利害の調整を行うなど、自ら統治すること)です。地方自治には、選挙による間接民主制だけでなく、民主主義の前提となる情報公開制度、住民自身が直接民主主義的に税金の使い道などを監督できる住民訴訟制度があります。市民オンブズパーソン・中野の勝訴した裁判も、住民訴訟と情報公開制度を活用したものです。
 市民オンブズパーソン・中野に参加する資格は、唯一、主権者として行動しようとする人(そのような意味で「市民」といいます)であることです。国籍、肌の色、支持政党、信仰、年齢、財力、学歴等々の別は、全く問題になりません。


情報公開や住民訴訟を自己目的化しても意味がないのでは?

 私は、次のような方向でオンブズマン活動を発展させたいと考えています(私個人の意見です)。
 いま、日本社会においては、新自由主義の思想と政策が支配的な地位を確立しています。新自由主義とは、古典的な「国家からの自由」「市場における競争の自由」「消極的自由」のみに価値を認め、市場への国家の介入や福祉政策などの「積極的自由」「生存権的自由」を敵視する思想と政策です。日本における新自由主義の思想と政策は、臨調行革路線による「受益者負担主義」の頃を経て、1990年代以降は福祉政策だけでなく開発主義的な保守派をも攻撃する「構造改革」路線として成長し、現在では、支配的な地位を確立するに至りました。
 いま、中野区も田中大輔区長のもと、「自立」「自己責任」「市場原理」という新自由主義的なキーワードを指針として運営されようとしています。
「自立」「自己責任」「市場原理」を掲げて区民に厳しい行革・リストラをすすめる区政が、身内の幹部職員にはいかに甘いものであったかを明らかにしたのが、市民オンブズパーソン・中野の最初の取り組みでした。
 私たちが、福祉政策の後退を阻止し、前進を実現するためには、「自立」「自己責任」「市場原理」というドグマ(教条)とたたかうことが必要です。これは、福祉関係者だけでなく、従来の保守派の人を含めて、新自由主義の思想と政策によって攻撃されている全ての人が共同して取り組むことのできる課題です。
 市民オンブズパーソン・中野の活動が、そうした方向でさらに発展するよう、今後も努力していきたいと思っています。

[NPO中野ふくし倶楽部通信]より転載  NPO中野ふくし倶楽部
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by ombudsnakano | 2007-02-03 21:32 | 市民オンブズマンとは?