裁判ニュース  No.5 2006.6/26号

6月8日第11回公判の報告
 裁判所が論争整理か?
  裁判長が原告・被告双方に宿題


  6月8日に開かれた第11回公判では、
  期待されていた、証人審問の日程は示されませんでした。
  しかし、裁判所が訴訟を起こした住民側と区側、双方のこれまでの言い分などを
  照合しながら、論争点の整理検討を進めていることが、はっきりしてきました。
  それは、当日の法廷で裁判長が、双方に対して次回までの宿題として、
  計3点を次のように示したからです。


1.原告側に対して
   無届け欠勤を1ヶ月半もしていた幹部職員の遺族に対する給与返還要求権が
   区にあるとする考えと、
   区長には損害賠償義務があるとする考えとを並べて出しているが、
   これが両立するとする根拠を示すこと。
2.原告と被告の双方に対して―ただし被告側が先に出すこと。
   仮に無届欠勤・休職・有給休暇となった場合にも減額されない給料は何か?
   それは金額にしてどのくらいかを示すこと。
3.被告に対して
   区長権限の監督義務の有無について、
   原告の主張に対する反論は「争う」というだけでは具体性が無い。
   反論するつもりがあるならば、具体的に反論すること。

以上3点のうち、
  ●第1の点
  これは確かに形の上では矛盾して見えますが、
  住民感情としては、どちらも当然のことなのです。
  皆さんはいかがお考えですか。
  ●第2の点
  裁判長に指摘されてみると、裁判の行方にもかかわる事で
  区側がどのような答弁をするのか注目するところです。
  ●第3の点
  被告の区側への宿題です.どのような理由を挙げてくるでしょうか。
  形式的ではあるが、区長に実質的な義務や責任はないとするのでしょうか?

■■■次回第12回公判  東京地裁606法廷 ■■■
◇◇◇7月24日(月) 午後1時30分より
◇◇◇皆様の傍聴を、お願いいたします。
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# by ombudsnakano | 2006-06-26 16:17 | 裁判ニュース  

裁判ニュース  No.4 2006.5/25号

中野区は自浄能力を再生せよ!!
 真相は不正支給が目的
 総務部の管理職だからできた事件

 ●無断欠勤したのは元職員課長で、服務規定熟知の部長級幹部職員
 ●本人は欠勤扱いになると覚悟していたのに、
   部長の「取りあえず出勤表示」という指示で、身代わり打刻を朝夕、総務課長が実行
 ●「後日修正する仮入力」だったから不正では無いと区側が主張
 ●しかし、目的は、無届でも減額させず給与を支給させる事
 ●身代わり打刻していた管理職が異動したので、4月2日以後は無打刻状態が続いた。

異常だったのは、
1ヶ月半の身代わり打刻だけではない。

1.欠勤幹部からやっと届けの出たのは5月6日
            しかし3月10日に日付を遡及しての病気休職という処理
2. この事件について6月9日区議会総務委員会での区側説明


 ●(身代わり打刻が)
  「非行、本来してはならない行為であると判断した結果、懲戒処分に至った」
  (議事録90P)のだが、質問されると、
  「何らかの目的、意図をもってした場合は不正ということになるが、(身代わり打刻が)
  ある事を意図して(その実現を)目的にこうした間違った行為をしたという意味での
  不正とは認識していない」(議事録92P)と述べている.
       注:非行=道義にはずれた行い・不正の行為(広辞苑)
 ●(身代わり打刻の当事者は)
  「後日出来るだけ速やかに修正するという意図を持っていたが、
  その事が月ごとの給与の支払いや4月1日の昇給に結びつくという認識は
  持っていなかった」(議事録95P)と説明しているが、
 ●実は「(身代わり打刻をしないと)
  2月分の出勤簿処理に影響を及ぼすことが考えられたため
  「やむを得ず講じた処理」(5月7日付、欠勤処理に関する事故報告書)であり、
  「当面給料の出る状態にしておきたかった」(5月19日事情聴取議事録)なのだ。

やはり田中大輔区長の証人尋問は必要だ!!

[事件の背景]
事件が起きたのは 2004年2月16日から4月1日の1ヶ月半の間。
投票率33.4%で次点と529票の僅差で区の行革課長であった田中大輔氏が区長に当選し、田中区長2年目の事である。
区長、助役、監査役を除けば、総務部長は職員の実質上のトップである。
総務部長は、事件後も総務部長でありつづけている。
総務課長は、2004年4月1日には、区長室長となっている。
その1年後には、子ども家庭部長となり、現在も田中区政の中枢を担っている.
この部長級幹部職員は、2003年11月28日に病気休職から職場復帰したものの勤務実態は明らかになっていない。
また、この幹部職員は、病気休職を繰り返していたが、無断欠勤中の2004年4月1日には昇給していた。
事件が発覚していなければ、そのまま昇給していたはずである.

[事件の内容と経過]
総務課長が、総務部長にこの部長級幹部職員の出勤の取扱を相談したところ、「出勤扱いにしておく様に」と指示され、2004年2月16日から4月1日までこの幹部職員の出勤カードに朝夕、出勤・退庁を打刻した。
4月1日以降は、無打刻となり、担当職員が気付きこの不正が明らかになった。
区は5月31日懲戒分限委員会を開き、処分し、6月9日に議会に報告した。
この事を新聞各紙が報じ、区民の知るところとなった。

[不正打刻の目的]
区側は、「事務手続きの便宜上行なった」と主張し、同僚に同情して行なった行為であるとしたが、 無断欠勤幹部職員の勤務状態を改善し、給与条件つまり給与を支給出きることを目的とした、同僚のためを思った不正行為である。

[事件発覚後の区の対応]
懲戒分限委員会は、総務部長、総務課長に1ヶ月分10%の減給という軽い処分を決定し、役職はそのままとし、この幹部職員の昇給をとりやめた。 
5月6日、幹部職員に休職願いを提出させるが、それを3月10日に受け取った事とし、無断欠勤が無かった事とした。

[市民オンブズの異議申し立て]
市民オンブズをつくる会から、「区長は区報でこの不祥事を明かにし、区民に謝罪する様」要望したが、区長は「区報上で謝罪するほどの事では無い」とし、「すでに処分はすんでいるので必要ない」を繰り返す.
市民オンブズは、「無断欠勤なのだから、全額を返金すべき」として、監査委員会に住民監査を請求した。
監査委員会は、調査し、その請求を認め、区長に勧告したが、区長はこの勧告を無視する。
市民オンブズは、懲戒分限委員会、及び監査委員会の、この件に関する情報公開を要求するが、区側は拒否する。
2005年3月8日、市民オンブズは、東京地裁に住民訴訟を提訴した。

[東京地裁の裁判の経過]
区側は、「事件の内容を明らかにする資料の提出は必要無い」と主張したが、2006年3月3日裁判所の文書提出命令が出され、資料を提出した、総務部長の指示で起こった事件である事、幹部職員も無断欠勤であった事を認めている事等が明らかになってきている。
区が、これらの事実と、処分の非妥当性を隠し、市民オンブスの要求を無視してきた事の矛盾が明らかになってきている。

不正に関わった総務部長・総務課長を区政の中枢で重要視し、
この不正をごまかしている区長の責任が問われています!

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# by ombudsnakano | 2006-05-25 23:44 | 裁判ニュース  

裁判ニュース  No.3 2006.4/20号

中野区幹部の不正打刻事件は、一昨年の2月中旬に発生した。
怪我で病気休暇をとり、その期限が過ぎても出勤してこない幹部職員の代わりに、前総務課長が2月16日から4月1日まで出勤を打刻していた事件。
4月1日に課長は異動。4月14日に無打刻が発覚し、関係者が処分を受けたと,マスコミに報道された。


東京地裁第8回公判の文書提出命令で
区の隠蔽した事実が明るみに

●中野区は、病気の幹部職員から「休む」との連絡を2月16日に受けたとして、
 無断欠勤では無いとしてきましたが、事実は連絡をとったのは4月に入ってからで、
 幹部職員の欠勤が無断欠勤であったことは明らかです。
●中野区は、前総務課長(現子ども家庭部長)が
 「後日修正するつもりで仮に打刻しただけで意図は無い」としています。
 しかし、前課長は「当面給与が出る状態にしておきたかった」と述べ
 本来給与が支給されない無断欠勤を不正な打刻を行うことで、
 給与が支給される状態にするという認識・意図があったことは明らかです。
●中野区は、不正打刻は前総務課長の独断によるもので
 他には何ら責任は無いとしてきましたが、文書によれば課長が総務部長に相談し、
 部長の指示を受け、不正に打刻を始めました。
 前総務課長は田中区長を始めとする区の組織的な責任を曖昧にしようとして、
 不正打刻は自分だけが単独で行なったと言う主張に固執してきたのでしょうか。

こんなことが許されてよいでしょうか?
きわめて意図的・作為的だ!

●相手が職員課長もしたことのある幹部職員となると
 管理する立場の者たちが、この様にやさしく保護してしまうのでしょうか。
●欠勤について本人から届けが出なければ、
 課の職員を派遣するなどの手立てもしなかったことはきわめて異常なことです。
●それだけではありません。2月16日からの欠勤が1週間になっても、
 事故報告書が課長からも部長からも出されていないのです。
●一昨年6月、不正打刻事件のことがマスコミに報道された当初から、
 私たちは、なぜ1ヶ月半も出勤偽装(仮打刻と称している)してきたのか、
 なぜ?なぜ?と疑問に思ってきましたが、
 裁判所の命令で出し渋っていた文書類が出てきて、やっと分かりました。
 部長からの指示があったからだったんですね。

田中区長らの承認尋問要請へ
●今回公表された文書(懲戒分限審査委員会や監査委員会の調査の記録)には
 多くの矛盾点があり、田中区長らの証人尋問が必要です。

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■■■次回公判(第10回公判)■■■
◇◇◇  5月18日(木)      
◇◇◇  東京地裁606法廷
◇◇◇  午前10時45分より   
◇◇◇  傍聴お願いします    

■■■ 支援寄付金のお願い ■■■
◇◇◇ 皆様からご支援頂いた
◇◇◇ 寄付金は、4月20日現在で
◇◇◇ 48万 826円となっております
◇◇◇ ありがとうございました
◇◇◇ 目標金額(裁判費用)は
◇◇◇ 60万円を想定しています
◇◇◇ あと11万9174円です
◇◇◇ ご支援ご協力よろしく
◇◇◇ お願いいたします
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# by ombudsnakano | 2006-04-20 19:39 | 裁判ニュース  

裁判ニュース  No.2 2006.3/10号

東京地裁・中野区長に文書提出命令
   「裁判に必要な資料を出しなさい」
      中野区長側 高裁に抗告せず

●私たち市民オンブズパーソン中野は、
  1昨年、中野区役所の総本山=総務部内で発生した
  無断欠勤幹部の身代わり出勤打刻(コンピュータ入力)事件について、
  区が行ったその後始末に納得できず、
  昨春、東京地裁に中野区長を相手方(被告)とし
  損害賠償の住民訴訟をおこしました。
  ところが、
  区長側は私たちの求める資料(診断書など)を半年以上も出ししぶっていました。
●そこで私たちは東京地裁に、
  中野区長側に証拠文書の提出を命ずる決定を求めました。
●東京地検はこれを認め、
  3月1日付けで、区長側に文書提出命令を出しました。
●抗告期限日である8日が過ぎても、
  区長側はその提出命令を抗告「高裁に提訴」しませんでした。
  つまり提出命令に応じて、7日以内に証拠資料を提出することとなったのです。
やっと、これで本格的な審議に入ることになりました。

こんなこと、許されるの?
 無断欠勤幹部から病気休暇と病気休職処分の申し出が一昨年5月6日に出ました。
 それを受け取った総務部で、その日に決裁しました。
 文書上の日付は ナ、ナント!! 3月10日です! 実際は5月6日だったのに!!
 ナーンデカ? その理由は
 「事務処理の便宜上」だというのです。
 こんなインチキを許していいのでしょうか。
 許せる訳無いですよね!!

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# by ombudsnakano | 2006-03-10 18:34 | 裁判ニュース  

裁判ニュース  No.1 2006.1/31号-2

不正行為は打刻だけだったか?
 当時の総務部の深く黒い霧
   区側の答弁とその資料から、次々に湧く疑問

 ●疑問その1/病気休暇・病気休職処分の申請日や承認した日は5月なのに、
           前年度の3月に溯らせたことを、6月9日の区議会総務委員会に
           報告しなかったのは何故か?
 ●疑問その2/当該課長は欠勤参事の病状悪化を心配して
           部長に相談したほどなのに、また、欠勤参事と「電話で連絡し」たが
           深くは「聞けなかった」ほどの病状なのに、
           部下に訪問もさせず打刻を続けたのは何故か?
 ●疑問その3/無断欠勤幹部職員も当該部課長も「服務の手引き」を
           全く無視しているのは何故か?
 ●疑問その4/無断欠勤の前まで6階で契約業務していたというが、
           その証拠文書はないのか?    (公開要求したら、無いとの返事)
 ●疑問その5/後任の課長は4月2日以後2週間近くも
           無打刻に気がつかなかった?
 ●疑問その6/無打刻の発見が遅かったのは何故か?

[傍聴して/ 超過密 今どきの裁判]
  Hさんに誘われて、何回か傍聴しましたが、裁判の進め方に驚き。
  裁判官が入室するでしょ、さあ、第1回目が始まるぞと見ていると、
  裁判長が「_…を受け取っていますね」ともぞもぞ言うと、
  原告側、被告側ともに「ハイ」と返事。
  裁判長「原告側は、論旨の中心がどれか、はっきりさせてください」。
  原告側がうなずく。と、「では、次回はいつにしましょうか」となって、
  閉廷になっちゃつた。
  えっ?なあに、これ! ものの5、6分でしたよ。
  後で聞いたら、住民側の訴状に対する区側の答弁書が出ていて、
  裁判長の最初の発言は、その確認だったんだって。
  二人の弁護士さんが加わってから、少しずつ中身が見えるようになりました。
  でもね、いつだったか、法廷に入ったら
  裁判官三人が席にもう着いていたじゃないの。
  あらっ、と慌てたら、前の裁判が長引いてしまったかららしい。
  廊下にある「本日の裁判予定」の掲示板を見たら
  同じ時間帯 10時なら10時に3組、
  10時15分に3組という具合に並んであったわ。   超過密ダイヤ!!


■■■次回公判・第8回公判■■■
◇◇◇3月3日(金)・午前10時45分
◇◇◇東京地裁606法廷 傍聴お願いします。

■■■支援寄付金のお願い■■■
◇◇◇皆様からご支援頂いた、寄付金は、
◇◇◇1月末現在で、44万6826円となっております。
◇◇◇ありがとうございました。
◇◇◇目標金額(裁判費用)は60万円を想定しています。
◇◇◇あと15万3174円です。
◇◇◇ご支援ご協力よろしくお願いいたします。





 
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# by ombudsnakano | 2006-01-31 18:33 | 裁判ニュース  

裁判ニュース  No.1 2006.1/31号-1


これ、ホント? あの無断欠勤職員が中国に行ってたって!
 
一昨年に発生した中野区幹部職員による不正打刻事件をめぐって、
 区の処理に納得できなかった私たちは、ご存じのように昨年春
 行政訴訟を起こしました。
 ●その後、「無断欠勤職員が中国に行ったのでは・・…」と言う声を耳にしました。
  時期は04年4月頃とか。
  事実ならば、旅行届が出ているはずと情報公開を求めました。
  噂がホントなら、04年4月中旬まで無断欠勤が放置されてきた謎が解けそうです。
  その上、これがホントなら、5月に出た病気休暇などの申請を、
  区が3月にさかのぼって認めた理由が、なくなってしまいます。
  しかし、個人情報保護条例のため「届けの有無は言えません」という
  区からの回答でした。
  なんと、届けの有無を明らかにしないというのです。
 ●そこで、私たちは1月の法廷で区側に、その事実確認を求めました。
  区側は、届けがあったとは言えないでしょうね。 
              ―――どなたか事情を知っておられる方はご連絡下さい。



区側は従来の主張を繰り返すばかり
 
去る1月20日、第7回目の公判が東京地裁で開かれました。
 しかし、前回の公判で裁判長から指摘された「遡及承認」の理由については、
 中野区側は、新しい主張を展開しませんでした。
 ●昨年11月30日の第6回公判で、区側は裁判長から注意を受けました。
  無断欠勤の職員から一昨年5月に出された病気休職などの申し出を、
  日付を3月10日に溯って認め、承認したその日付までも3月10日に直した。
  「何か特別な理由があるなら、被告側  はきちんと説明してください」と
  こう指摘されていましたので、どのような弁論がなされるか注目されました。
 ●しかし前からの主張「便宜上」という理由の補足も訂正も無く、
  「病気だったから」だし、その手続きに誤りは無かったという主張を
  文書で繰り返しただけでした。
  中野区以外のどこの区でも、この有り様を知ったら、呆れるでしょう。



区側の主張のおかしさ
 
私たちは、第6回公判に出された区側の主張(答弁書)に対して
 その間違いを指摘し、次の様に反論しました。
 ●区側の主張その1
   ・損害賠償請求の変更は出訴期間の時間切れ。
    期間が過ぎているから変更は認められない。
 ●原告側の反論
   ・区側の言い分はおかしい。
    変更の前も後も同じ行政処分を問題にしているので
    このような場合は認められる。
 ●区側の主張その2
   ・年次有給休暇の取得承認は何の問題も無い。
 ●原告側反論
   ・その休暇は使用者が認めて取得できるのだから
    休暇の承認は行政処分に当たる。
   ・無断欠勤職員の申請は、労働の実態が無かったのだから、
    有給休暇を取る要件が欠けているのに承認しているのはおかしい。 
   (以下略)
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# by ombudsnakano | 2006-01-31 15:26 | 裁判ニュース